カフェ・ニールマーレの真相と疑惑の記事を分かりやすく解説!現在の状況と今後の展開についても!

ニュース・話題

土佐市の地域おこし協力隊として移住したオーナーの永田順治さんとカフェ・ニールマーレの崖っぷちカフェ店長さんがNPOから立ち退きを強制され、告発した件で炎上しています。

この記事では、以下について分かりやすくまとめました。

  • カフェ・ニールマーレの真相と疑惑(世に倦む日日の記事)とは?
  • 現在の状況と今後の展開
スポンサーリンク

カフェ・ニールマーレの真相と疑惑とは?

5月11日、滝沢ガレソ氏によって、高知県土佐市の地域おこし協力隊の移住者が経営するカフェが、強制立ち退きの危機に晒されていると拡散されました。

拡散直後、カフェ経営側に同情の声が集まったのですが、5月16日、世に倦む日日さんがnoteで公開した以下の記事で風向きが変わりました。

記事内容を掻い摘んで紹介します。

  1. 当初、ネット上で噂されていた被害者(カフェ側)VS加害者(NPO&土佐市)の構造はデマだった
  2. 賃貸契約書が存在しない
  3. イラストに描かれていた男性と女性は若い夫婦と思っていたが、2人の関係は怪しく不明
  4. カフェオーナー・企業組合「アルバトーザ」の永田順治は東京のカフェダイニング・プロデュース企業「エスエルディ」(社長・青野玄)の元社員
  5. 2018年に青野玄が社長で永田順治が取締役の「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」という会社が設立され、土佐市の複合施設「ドラゴン広場」に事務所を設置(※カフェから近い)
  6. 「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」は土佐市と契約し事業収入を得ている
  7. 「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」には土佐市から事業費(税金)が流れていると推測される
  8. 「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」の従業員と「アルバトーザ」の組合員は重複していないのか?
  9. 「カフェニールマーレ」は「地域おこし協力隊」の事業の一環として土佐市から支援されていたが、実態は個人の移住・定着ではなく、企業が公金の「中抜き・丸投げ・寄生虫」を目論んで計画したものではないか?
  10. そもそも「カフェニールマーレ」は「地域おこし協力隊」の事業であり、それを公共施設である「南風」の2階フロアを借りて行っていたもので、3年で終了する予定だった
  11. 営業を延長する場合、指定管理人NPO法人と正式な賃貸契約を結ぶ必要があったが、営業開始から5年後の2020年時点で両者の関係は険悪になり、契約を結べなかった
  12. 2022年6月、NPO法人が書面で正式に施設利用中止を通知、土佐市のとりなしで2023年3月末まで猶予を与えられる
  13. これらの経緯から、本来、カフェ(企業組合)は2023年3月末までに無条件で退去しなければならなかった
  14. カフェ(アルバトーザ・永田順治)は土佐市内の他の場所に移転して事業を継続するつもりでは?(根拠は「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」の設立)
  15. しかし、移転には資金が必要であるため、金銭目的でネットで炎上させ、世間を味方につけて、土佐市とNPOから移転資金を引き出そうとしたのではないか?
  16. ネット拡散において協力したインフルエンサー(ひろゆき、滝沢ガレソ、プラットフォーム「アゴラ」、暇空茜、東スポ)によって、いかがわしい極右ネオリベ系ばかりが注目と非難
  17. この「祭り」を盛り上げたのは右翼であり、土佐市の地元でカフェ側で蠢動している者の言動も、右翼ネオリベ系
  18. 今回の事件は、ただのカフェ立ち退き炎上ではなく、左翼市長を叩き潰し、次の選挙結果を操るための政治的陰謀によって仕組まれた事件

原文を正確に把握されたい方は、元の記事をご覧いただければと思いますが、記事構成や言い回しにおいてやや難しい書き方になっているため、じっくり読み込む必要があります。

要するに世に倦む日日さんが言いたいことは

  • カフェ移住者はただの一般個人ではなく企業が絡んでいた
  • 個人の移住支援向けの土佐市の事業計画を企業が公金目当てに悪用した
  • その過程で指定管理人NPO法人と何らかの理由で関係が悪化したため、立ち退きを命じられ、移転資金を引き出す目的で、ネットに土佐市とNPOを悪く書いてわざと炎上させた 土佐市とNPOはこの件においては正しく対応したという見解
  • 実はこの炎上事件は、政治右翼による政治的陰謀によって仕組まれたもの

ということのようです。

もし、まとめ内容に誤りがあればコメントで教えていただければ確認し、修正します。

世に倦む日日とは誰?

出典:twitter

  • 名前:田中 宏和(たなか ひろかず)
  • 出身地:高知県土佐市
  • 生年月日:1957年生まれ 現在66歳
  • 職業:日本のブロガー
  • 「世に倦む日日」主宰
  • 1981年、岡山大学法文学部卒(偏差値:55.0)、東洋政治思想史専攻
  • 2004年頃に「本と映画と政治の批評」のブログ「世に倦む日日」を開設

世に倦む日日さんは地元の話題だったため、今回のカフェ事件に関する記事を書いたようです。

世に倦む日日さんの主張のうち、2点ほど気になることを挙げてみます。

① カフェオーナー(永田順治)と女性店長の関係

世に倦む日日さんは、カフェオーナーと店長の男女を若い夫婦と思っていたが、2人の関係は怪しく不明と主張しました。

この誤解の原因は、恐らく滝沢ガレソさんのツイートではないかと思われます。

滝沢ガレソさんの最初の拡散ツイートで、「県外のある夫婦が手を挙げ移住」と記載されたことで世間では、カフェオーナーと女性の店長を夫婦と誤認しました。

カフェオーナー・永田順治さんと女性店長は夫婦と名乗っておらず、何度も否定しています。

上記については後のカフェ側の反論ツイートでも紹介します。

憶測ですが、滝沢ガレソさんも男女が揃っており、地域移住というキーワードから夫婦と誤認し、そうツイートしたのではないでしょうか。

②政治的陰謀による炎上という持論

世に倦む日日さんは、下記を根拠に今回の事件は政治的陰謀による炎上であると主張しています。

  • 右翼よりのインフルエンサーによる拡散は誰かが仕込んだ結果であり計画的な行動
  • 右翼を中心に土佐市叩き(田舎叩き)の連呼
  • 左翼市長は叩き潰せという扇動ツイート
  • 5月5日の高知新聞1面に、秋の土佐市長選に立候補する新人の報道
  • GW明けに、今回のカフェ側の怒涛の告発騒動
  • 明らかに2つの動きは関連
  • カフェ経営者が、立候補表明した若い新人男性に同志的応援をコミットするメッセージを送る

一見、根拠のある主張に見えますが、世に倦む日日さんの主張はあくまで推測(憶測)の上で成り立っており、物的証拠と言える部分はかなり乏しいです。

カフェ経営者が政治思想団体と繋がっている経理資料・法的資料などがあれば、世に倦む日日さんの主張は一気に現実味を増すと思われますが、今のところ、応援ツイートを送ったくらいしか根拠がありません。

これでは、カフェ側からデマを流布し、名誉毀損していると反論されても仕方ない状況でもあります。

実際に世に倦む日日さんはカフェ側から下記の反論をされています。

現在の状況と今後の展開

現在の状況

5月20日、ニールマーレカフェオーナー・永田順治さんと崖っぷち店長の女性は、上記の世に倦む日日さんの記事に対し、訂正しない場合は法的措置を取ると宣言しました。

それを受けて世に倦む日日さんは、同日に下記の記事を公開しました。

記事内容を要約しますと

  1. 記事は言論の自由の範囲のものだと確信
  2. カフェ・ニールマーレ側が正義であると誤った認識が世間に広がったせいで、土佐市に対するテロ活動が頻繁に起こっている
  3. テロ愉快犯を止めるためには彼らの正義を崩す必要がある → そのためには世論の空気を変え、流れを変え、店長側の「正義」を相対化するしかない
  4. 私が最も願ったところの、最短の、いわば劇薬的な荒療治の方法は、建造物不退去・不法占拠を構成要件化して、高知県警がその容疑でニールマーレ(アルバトーザ)の事情聴取に動き、それを高知新聞がリーク報道することだった
  5. (世に倦む日日さんとの裁判において)カフェ・ニールマーレ側が勝ったら高知県が「田舎」としてとことんバカにされる
  6. この事件の本質はニールマーレとNPO法人の小さな対立と紛争ではなく、「田舎」に対する差別と偏見の扇動問題である
  7. そんなことは断じてあってはならないと思うので、裁判費用の支援をしてほしい

となります。

まとめ内容に誤りがあればコメントで教えていただければ確認し、修正します。

要するに、世に倦む日日さんとしては言論の自由の範疇で問題ないので、裁判で争うとのことです。

世に倦む日日さんは、問題となった記事を書く際に詳しい取材活動はしていないと記事内で言及していました。

本人に取材しなければ事件の評論が書けないとは思わないし、取材することが議論を発表する上での必要条件とも思わない。この件について、犬山市議をはじめ多くの論者が取材なしに自由に意見や批判を発し、取材なしに活発に動画を制作して配信している。

出典:世に倦む日日note

これについては、世に倦む日日さんの仰ることも一理あると思いますが、問題は取材をしたかどうかではなく、世に倦む日日さんの主張がどこまで正しい情報に基づいて語られているかという点ではないでしょうか。

前述で、世に倦む日日さんの主張の多くは根拠の乏しい憶測に基づいた主張であると解説しました。

真相を探れば、もしかしたら実は世に倦む日日さんの主張が正しかった・・・ということになるかもしれませんが、現時点ではそれらを裏付ける物的・法的根拠が乏しいため、結論を断じることはできないと思われます。

強いて世に倦む日日さんの主張に寄り添うとしたら、カフェ・ニールマーレのオーナー・永田順治さんが、「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」の取締役を務めているのに、カフェオーナー・企業組合「アルバトーザ」と一切関係がないと言うのは有り得るのか・・?ということぐらいですが・・。

カフェ・ニールマーレ側の反論を良く読んでみると、「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」の取締役が永田順治さんであることは否定していません。

否定しているのはあくまで、「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」と「アルバトーザ」の関係です。

言い換えると、

  • カフェオーナー・永田順治は、「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」の取締役でありながら「アルバトーザ」も経営
  • しかし、上記2つの会社はそれぞれ独立した会社・組織であり、事業・利益における繋がりはない

とも解釈できます。

ただ、現時点ではこれもまたカフェ・ニールマーレ側の主張のみで、裏付けできる根拠が示されているわけではありません。

しかし、カフェ・ニールマーレ側は法的措置を取ることも示唆しており、裁判になれば各々の主張を裏付ける証拠も揃って提出される可能性があります。

それは、世に倦む日日さんにおいても同様の条件であるため、大衆(第三者)が客観的に判断するためにも、是非、両者には裁判にて白黒つけて欲しいと思いますね!

世に倦む日日さんは記事内で、土佐市に対するテロ活動を阻止するために、問題となった記事を公開したと主張していました。

ですが、世に倦む日日さんの記事が広まった結果、今度はカフェ・ニールマーレ側に世間の悪意が向いてしまい、実害が出ているとのことです。

そうなってしまっては、世に倦む日日さんのやったことも果たして本当に正義なのか?という疑問になってしまうので、世に倦む日日さんの正当性を確認する意味でも、裁判で争う意義はありそうです。

ただ、個人的に世に倦む日日さんが裁判費用の支援を願うのはちょっと疑問でした。

暇空茜さんが住民訴訟のためにカンパを募ったことで、最近ネット上の口論で裁判に発展しそうになるとカンパを募る人が増えた気がします。

しかし、暇空茜さんの場合は、以下の条件が揃っていたからこそ支援されたのではないでしょうか。

  • 公的資金(税金)が悪用されていることを客観的資料で証明している
  • カンパを募る前からColabo、東京都相手に住民訴訟を起こすべく、個人で戦っていた
  • 個人の活動の成果を十分に示した上で、国民の税金である公金を守るという公益のためにカンパを募る
  • 活動内容は客観的事実に基づいており、正当性があったため支持された

一見、世に倦む日日さんも

  • 「クオリティー・オブ・ローカルライフ・土佐」が土佐市の電通の如きポジションでコンサルビジネスをしている
  • 観光振興支援だの、農業漁業振興支援だの、宿泊施設の運営プロデュースだの、イベント企画制作だのの名目で、土佐市から事業費が流れていると推測

と、公金が企業に中抜きされていると主張しており、暇空茜さんと同じポジションのように見えますが、決定的に違うのは、世に倦む日日さんの主張には、現時点で裏付けとなる客観的資料がほとんどないということです。

もし、世に倦む日日さんが上記の主張を裏付ける客観的な経理資料や契約資料を出すことができれば、また風向きが変わることでしょう。

しかし、世に倦む日日さんは5月20日の記事で、問題の記事を書くにあたり、取材はしていないと明言しています。

つまり、ネットで噂される内容や表面上のことだけを根拠に記事を書いているため、世に倦む日日さんの憶測が本当に正しいかどうかは、現時点で世に倦む日日さん本人も含めて知り得る第三者はいません。

その上で、カフェ・ニールマーレ側は事実無根であると主張しているため、カフェ・ニールマーレ側が正しかった場合、世に倦む日日さんの記事は公共の利益のための活動ではなく、ただの名誉毀損になりかねません・・。

そのような状況で、世に倦む日日さんに共感して支援する人が何人いるだろうか・・・というところかと思われます。

因みに、世に倦む日日さんが今回の陰謀(?)を企てたと名指ししたインフルエンサーのうち、滝沢ガレソさんと暇空茜さんは本件について以下のように表明しています。

今後の展開

世に倦む日日さんにどれだけの支援が集まるかは不明ですが、世に倦む日日さんは記事を訂正する気はないようなので、今後、カフェ・ニールマーレ側は世に倦む日日さん相手に訴訟を起こす可能性が非常に高いです。

カフェの強制立ち退きで土佐市&NPOと戦っている現在、カフェ・ニールマーレ側に非があるという噂が定着すれば、覚悟を決めて暴露した意味がありません。

暴露した時点でカフェ・ニールマーレ側も相当な覚悟の上で暴露したと思うので、当然、ネット上の誹謗中傷とも戦う意思はあるのではないでしょうか。

まして、世に倦む日日さんの記事は大変な反響があり、その影響で実害まで出てしまったとなれば、何もしなかった場合、世に倦む日日さんの主張が事実として定着し、カフェ・ニールマーレ側は立ち退き問題を解消するどころか、ネット上の批判にもずっと晒されることになります。

カフェオーナー・企業組合「アルバトーザ」の永田順治さんは実名と顔出しまでして被害を訴えています。

となれば、世に倦む日日さんが記事を訂正しない限り、必ず裁判で訴えることでしょう。

当面は、裁判でカフェ・ニールマーレ側と世に倦む日日さんのどちらが正しいか、白黒はっきりするのを待ちたいと思います。

この記事は、世に倦む日日さんの記事を客観的に分かりやすく解説することを目的に執筆しました。立場としてはあくまで中立であり、どちらかに肩入れするものではありません。

コメント

このページの内容をコピーすることはできません

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました