【トレカ】ポケカの偽PSA鑑定品がフリマに大量出品!偽PSA鑑定品の手口や判別方法は?

サブカルチャー

世界的に感染ウイルスが蔓延し、外出を控えるようになってからトレーディングカードゲーム業界でも大きな変化がありました。

対面プレイがメインとなるトレーディングカードゲーム業界は、対面プレイがしにくくなったことで落ち目になると思いきや、コレクションとして新たな価値を見出され、日増しに平均取引相場が上がっている状況です。

そんなところに目を付けた新たな詐欺が横行しています。

PSA鑑定品と偽ったコピー商品が高額で取引されている実態について調査&まとめてみました。

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PSA鑑定品とは?

 

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カードゲームに詳しい方はご存じかもしれませんが、一般人の中にはPSA鑑定品とはなんぞや?という方も少なくありません。

PSA鑑定品とは正式名称Professional Sports Authenticator(PSA)社が鑑定・保証した商品のことです。

Professional Sports Authenticator(PSA)は世界最大そして最も信頼されている第三者トレーディングカード真贋鑑定・グレーディングサービス会社です。PSAのサービスは世界中のコレクター、ディーラー、オークション会社などから高い支持を得ています。1991年の創業以来、PSAは4,000万枚以上のカードと1,000億円以上の累計申告価格の収集品を鑑定してきました。

PSAの真贋鑑定・グレーディングの専門知識や最先端のホルダーは、トレーディングカードの価値、保証、流動性などに貢献しています。世界中のコレクターがカードの長期保護について PSAを信頼しています。

引用元:PSA公式サイト

この会社に依頼すれば、本物かどうか鑑定し、その価値を保証してくれるので、PSA鑑定品でグレードが高ければ高いほど鑑定品にプレミアがつき、ホビー系のグッズとは考えられないほど、高い値段で取引されます。

偽PSA鑑定品がヤフオクやメルカリで高額取引される

トレーディングカードの中でプレミアがついたカードは個人間で高額取引されることもよくありますが、それに目を付けて、本物と偽ってコピー商品を高額で売りつけようとする輩が増えてきています。

以前はこういうコレクションアイテムは、古物商を介してよく買取されていたのですが、最近はヤフオクやラクマ(楽天フリマサイト)、メルカリなどにて個人間での取引が盛んになってきています。

古物商は鑑定のプロであり、また買い取りの際は個人情報を伝えなければならないため、偽物を売りつけようとしても見破られたり、後からバレて通報されるリスクも高いです。

しかし、フリマサイトなどでの個人間取引なら、バレるリスクも低い上に、バレたとしてもアカウントを消したり連絡を絶ったりして簡単に逃げることもできちゃいます。

犯罪に対するリスクが低いため、今のオークションサイトは詐欺の温床になっていると揶揄する声も少なくありません。

あまりにもそういう詐欺が多すぎるため、さすがに普通の人でもネットで高額なカードを購入することには一応の警戒心を持つようになりつつあります。

そして、そういう人たちが信頼しやすいのが、このPSA鑑定品です。

上記の通り、PSA鑑定品はプロの鑑定会社が保証し、簡単に中身を取り出せないよう特殊な処理を施しています。鑑定済みの中身を取り出そうとしたらケースを壊さなければならないんですね。

そんなことから、一定の警戒心を持つ人たちでもPSA鑑定品なら信頼できるということで気軽に取引するのですが、そこで今回紹介する偽PSA鑑定品の台頭というわけです。

偽PSA鑑定品の事例

まず、偽PSA鑑定品の画像をご覧ください。

このツイートは2021年11月のツイートなので、この頃にはすでに偽PSA鑑定品がヤフオクなどで出回っていたことが分かります。

以前は高額トレーディングカードと言えば遊戯王やマジックザギャザリングくらいでしたが、ここ1、2年でポケカ(ポケモンカードゲーム)もハイレートでトレーディングされるようになってきています。

そのことから、ポケカもコピー商品が多く出回るようになり、ついに偽PSA鑑定品まで出現したというわけです。

偽PSA鑑定品は誰でも作れる?

今回の事件で一番恐ろしいのは、道具さえ手に入れば誰でも偽PSA鑑定品を作ることが出来ちゃうということです。

PSA鑑定品は、品質保証のため特殊な加工処理を施しており、それが簡単に真似できるものでないことから、市場に出回るPSA鑑定品はその品質が保証され、プレミア価格で取引されます。

しかし、PSA鑑定会社でしか加工できないと思われていた超音波溶着処理などが、一般人でもできることが判明したんですね。

被害拡大防止のためにリンクは紹介しませんが、中国の大手通販サイトアリババでPSA硬質プラスチックシーリング超音波処理が可能な溶接機を販売していました・・!!

しかも溶接機の値段は15~35万円ほど。

気軽に手が出せる値段ではありませんが、PSA鑑定のカードは1枚あたりの取引価格が数十万円~数百万円するものも普通にあるので、この機械を購入して高額の偽造トレーディングカードを作成し、1枚以上売れた場合、カードの相場次第では1枚で元が取れるくらいの価格帯です。

多少、レートの低い偽造カードを販売したとしても、数枚販売するだけで元が取れますし、その後もオークションなどで売り続ければぼろ儲け間違いなしです。

偽PSA鑑定品の判別方法は!?

問題は自分が購入したい、或いは購入予定の商品が偽PSA鑑定品かどうかどうやって見抜けるか、ですよね。

偽PSA鑑定品の実物を見たわけではないので断言はできませんが、PSA鑑定品にある程度の見識がある人なら気付けるかもしれませんが、PSA鑑定品を見たことがない、または見慣れていない人なら、手元に実物があっても判別できない可能性があります。

ただ、PSA鑑定は受付する時期が決まっているようで、例えばPSA鑑定を受付していない時期に発売されたカードが、PSA鑑定受付が再開される前に、ヤフオクやメルカリ、ラクマなどにてPSA鑑定品として出品されている場合は、100%偽物だと判断できます。

しかし、時間が経ってPSA鑑定受付が再開されてしまったら、それ以降に出品されたPSA鑑定品については画像だけで判断するのは難しいのではないかとも思われます。

このことに気が付いた有志たちのおかげで少しずつ偽造商品の情報が広まりつつありますが、まだまだ十分に認知されているとは言い難い状況です。

何より、一番信頼できると思われていたPSA鑑定品ですら偽物が出回ってしまっては、もはやPSA鑑定品だからと言って無条件に信頼するのは非常に危ないことと言わざるを得ないでしょう。

今後、PSA鑑定を行っているPSA社には、このことに対する迅速な対応と対策が求められるのではないでしょうか。

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