偽PSA鑑定品は誰でも作れる?
今回の事件で一番恐ろしいのは、道具さえ手に入れば誰でも偽PSA鑑定品を作ることが出来ちゃうということです。
PSA鑑定品は、品質保証のため特殊な加工処理を施しており、それが簡単に真似できるものでないことから、市場に出回るPSA鑑定品はその品質が保証され、プレミア価格で取引されます。
しかし、PSA鑑定会社でしか加工できないと思われていた超音波溶着処理などが、一般人でもできることが判明したんですね。
被害拡大防止のためにリンクは紹介しませんが、中国の大手通販サイトアリババでPSA硬質プラスチックシーリング超音波処理が可能な溶接機を販売していました・・!!
有識者の見解 pic.twitter.com/MspI4vQMNB
— Kleza108 (@Kleza_108) March 9, 2022
しかも溶接機の値段は15~35万円ほど。
気軽に手が出せる値段ではありませんが、PSA鑑定のカードは1枚あたりの取引価格が数十万円~数百万円するものも普通にあるので、この機械を購入して高額の偽造トレーディングカードを作成し、1枚以上売れた場合、カードの相場次第では1枚で元が取れるくらいの価格帯です。
多少、レートの低い偽造カードを販売したとしても、数枚販売するだけで元が取れますし、その後もオークションなどで売り続ければぼろ儲け間違いなしです。
【超悲報】エクバリーリエ PSA10(???) 、101万円で売れてしまう
皆さんの手が滑って通報が溜まるとメルカリ運営が「もしかして偽物!?」となり削除されてしまうかもしれません!絶対に手を滑らせないでください!!絶対ですよ!!!https://t.co/IwVyByVE6n pic.twitter.com/A0LgGipXv6
— Kleza108 (@Kleza_108) March 9, 2022
偽PSA鑑定品の判別方法は!?
問題は自分が購入したい、或いは購入予定の商品が偽PSA鑑定品かどうかどうやって見抜けるか、ですよね。
偽PSA鑑定品の実物を見たわけではないので断言はできませんが、PSA鑑定品にある程度の見識がある人なら気付けるかもしれませんが、PSA鑑定品を見たことがない、または見慣れていない人なら、手元に実物があっても判別できない可能性があります。
これ、良く見るとケースもアップデートしてる
前のは明らかにクリアだけど、今回のは境目があって超音波溶着されたっぽく見える(若しくはほんとに機器導入して溶着してる?) pic.twitter.com/zgutObBLYm— Kleza108 (@Kleza_108) February 11, 2022
ただ、PSA鑑定は受付する時期が決まっているようで、例えばPSA鑑定を受付していない時期に発売されたカードが、PSA鑑定受付が再開される前に、ヤフオクやメルカリ、ラクマなどにてPSA鑑定品として出品されている場合は、100%偽物だと判断できます。
しかし、時間が経ってPSA鑑定受付が再開されてしまったら、それ以降に出品されたPSA鑑定品については画像だけで判断するのは難しいのではないかとも思われます。
このことに気が付いた有志たちのおかげで少しずつ偽造商品の情報が広まりつつありますが、まだまだ十分に認知されているとは言い難い状況です。
何より、一番信頼できると思われていたPSA鑑定品ですら偽物が出回ってしまっては、もはやPSA鑑定品だからと言って無条件に信頼するのは非常に危ないことと言わざるを得ないでしょう。
今後、PSA鑑定を行っているPSA社には、このことに対する迅速な対応と対策が求められるのではないでしょうか。
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