【2013年3月~2021年12月】暇空茜と谷直史(グラニ)の裁判
そして転職した株式会社gloopsで、後に8年にも及ぶ壮絶な裁判で戦う相手となる谷直史さんと出会います。

画像引用元:グラニ
面接官だった谷直史さんの気に入られ、株式会社gloopsに入社した暇空茜さんは、『大戦乱!!三国志バトル』(現:株式会社マイネット運営)の開発に携わり、ゲームがリリースされて成功したタイミングで、谷直史さんから誘われ、数人の仲間と共に退職後に独立しました。
大戦乱!三国志バトルまだやってる人いるのかな?#大戦乱三国志バトル pic.twitter.com/bV9pI4wKDf
— あきポン@なのたんず (@aaamk1001) October 7, 2019
そして、谷直史さんと共に株式会社グラニを設立し、後に同社の代表作となる『神獄のヴァルハラゲート』の開発において中心メンバーとして活躍しました。
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しかし、『神獄のヴァルハラゲート』がリリースされ間もなく、暇空茜さんは谷直史さんに裏切られる形で会社から実質、無一文で追い出されてしまい、そのことが原因で2021年12月、最高裁まで争うことになります。

画像引用元:gamebiz ※→:相川雄太氏
暇空茜さんの話によると相川雄太さんは、ゲーム開発には全く関わっていないのに主力メンバーとして紹介されているとのことでしたが、この話は、相川雄太さんが後に独立してゲームとは全く関係ない、人事・採用に関わる会社を設立したことで、かなり信ぴょう性の高い話となりました。
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2013年3月~2021年12月、約8年9か月に及ぶ裁判での戦いについては、暇空茜さんの「ネトゲ戦記」シリーズに詳しく書かれているので興味のある方は読んでみてください。
簡単に説明しますと、2013年3月~2021年12月・約8年9か月の間、谷直史(グラニ)さん相手に、暇空茜さんは5つの民事裁判で係争し、最終的に6億円ほどの損害賠償金を勝ち取ることが出来ました。
裁判まとめ
①訴訟前の状況
状 況(時系列) | 備 考 |
株式会社グラニの設立に向けて、暇空茜が最初に株式会社gloopsを退職し、後の『神獄のヴァルハラゲート』となるゲーム制作を一人でスタート | 暇空茜が最初に辞めた理由は、穏便に会社を辞める方法という形で谷直史から提案されたため |
株式会社グラニの開業資金の一部として暇空茜が500万円を会社相手に「無利子10年後返済」という形で貸し付けし、株8%を保有 | 谷直史は貯金がないという理由で自費出資は0円。代表取締役社長に就任するので株は51%を保有しなければいけない、また協力関係の各所に渡す株12%も一時的に預かるという理由で創業時に63%の株を保有 |
ゲームリリース前のため会社に資金的な余裕はなく、暇空茜は無給で働く | 谷直史は生活が苦しいことを理由に自身には給料を出す |
『神獄のヴァルハラゲート』の完成を間近に、いくつかの事件を経て【イラスト不要論大喧嘩事件】が勃発 | 【レイドバトル事件】 谷直史のお気に入りの人が「レイドバトル制作」を担当していたが、締め切りが迫っていた状況で出来上がっていなかった。そのままではマズイ状況になるので暇空茜が「俺が0から今から作ります」と言って、0から仕上げた ※この件でお気に入りの人が鬱っぽくなった模様 |
【ガラケーデバッグ事件】 暇空茜はガラケーが嫌いで操作方法も知らなかったため、スマホだけでデバッグをした。そんな暇空茜に谷直史はガラケーでもデバッグするように言ったが、どうしても受け入れられなかった暇空茜は断固拒否。この辺りから谷直史は暇空茜に何かと喧嘩を売るようになったそう |
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【イラスト不要論大喧嘩事件】 【レイドバトル事件】からしばらく経ったある日の深夜、暇空茜と谷直史の2人で会社に残っていた時、谷直史が突然「君が真剣にやってるイラスト発注、あんなのは無駄だからやめろ」と言って暇空茜と大喧嘩に発展、後に仲間の仲裁で仲直り ※しかし、谷直史は納得していなかった模様 |
②だまし討ちで会社から追い出される
- 『神獄のヴァルハラゲート』リリース後に新しいオフィスに移転
- 谷直史から「水原くんが倒れたり新しいプロジェクトに行ったりできるように」と言われた暇空茜は新人(谷直史の友人)にその日の夕方まで引継ぎを完了
- 谷直史は当日夜に幹部会議を開き、「さっき言ったのは嘘だ。実は水原くんには会社を辞めてもらおうと思う。俺は、俺に一度でも逆らった人間を会社に残したくないと思った。だから辞めてもらう」と宣言し、暇空茜を実質無一文で会社から追い出す
- 暇空茜が訴訟決意
実は暇空茜さんは前の職場でイラストの件で谷直史さんにフォローしてもらったことがあったため、谷直史さんもイラストに理解のある人と思っていたことから長らく仲違いの原因を勘違い(?)していたようですが。。
後の裁判過程で谷直史さんの提出書類の「イラストは所詮ゲームの添え物であり、プラスアルファにしか過ぎない」という記載から、認識を改めることとなります。
つまり、谷直史さんはお気に入りの人が担当していた制作を暇空茜さんが取り上げてしまい、お気に入りの人が鬱っぽくなって可哀想だったから、暇空茜さんが大事にしているイラストで喧嘩を売ったというよりも、
- お気に入りの人が鬱っぽくなったことやガラケーでのデバッグ指示を拒絶されたことを気にしていた?
- 谷直史は元々イラストには大した価値はないと認識しており、そこに予算を掛けたがる暇空茜が気に入らなかった
- 独立する前は暇空茜の機嫌を取るためにイラストにおいて暇空茜の意見を尊重したが、社長になったからには自分に従ってほしいと思い、強く否定したところ暇空茜と大喧嘩に発展
という流れのようでした。
③裁判経過と結果
- 地方裁判所→高等裁判所→最高裁(棄却)で5つの民事裁判にて係争
- 高等裁判所にて2013年時点の株式会社グラニの時価総額は90億円と正式認定
- そのため、8%の株権利を有しており、複数の民事裁判を同時に進めていた暇空茜は最終的に収益金配分請求、損害賠償請求にて6億円ほどの請求権を獲得
裁判の中には判例のない裁判もあったため、暇空茜さんも大きな不安とストレスを抱える中、必死に戦い抜いたことが如実に語られています。
また、裁判中の谷直史(グラニ)さんの主張は後半に行けば行くほど、素人目線からも無理に無理を重ねたような主張が繰り返されている様子が窺われます。
彼(暇空茜)は株に8万円を入れただけなのに、6億とか得るのは道理としておかしい ※創業時:1株=1万円計算
そして、裁判がほぼ終わる頃に株式会社グラニは事実上倒産してしまいます。
当社は、当社のスマートフォンゲーム 「神獄のヴァルハラゲート」及び「黒騎士と白の魔王」のタイトルをマイネットグループの株式会社 GMGに対して、2018年4月2日付けにて、譲渡することといたしましたので、 お知らせいたします。
引用元:グラニ
マイネット<3928>は、本日(5月2日)、連結子会社GMGが会社分割無効請求訴訟を4月13日付で提起されたことを発表した。
原告の水原清晃氏は、従前よりグラニおよびグラニの大株主である谷直史氏に対し、損害賠償請求訴訟を提起していたことから、グラニは原告が主張する損害賠償請求権の一部について原告に対する担保提供を行った。
しかし、水原氏は、グラニを新設分割会社、GMGを新設分割設立会社とする2018年4月2日を効力発生日とする会社分割に関して、グラニが行った担保提供では会社法所定の債権者保護手続として「相当の担保」が提供されたものとはいえないと主張し、この新設分割は債権者保護手続に違反があることを理由に無効であるとして、グラニとGMGに対して訴訟を提起したものとなる。
引用元:gamebiz
暇空茜さんの記事を読んだ感想として、谷直史さんは元々コンプレックスの強い方のようで、特に自分より才能のある暇空茜さんにずっと前から嫉妬しており、張り合えるところではライバル視する傾向が見え隠れする印象がありました。
それでも引き抜いたのは、暇空茜さんがいなければ自身の独立計画の実行は厳しいと考えたからのようです。
或いは、自身に歯向かって意見を言ってきたことで社長としての権威が危うくなることを心配したとか。。
それでも有能な人がいなくなればその後の会社経営に影響すると思うのですが、暇空茜さんに強気で接したのはオタクで、初期の株分配の際も欲張らない暇空茜さんを見下したことと、一つでもゲームがヒットすればその後はどうとでもなると思った・・とかでしょうか(汗)
暇空茜さんの書いた記事なので暇空茜さんよりの印象を受けやすいというのもあるのかもしれませんが、谷直史さんのインタビュー記事や動画もいくつか拝見し、総合的な感想を述べてみました。
因みに、暇空茜さんは谷直史(グラニ)さんと係争期間中に株式会社gloopsに一時的に戻ったり、株式会社Cygamesに就職したりしますが、2022年現在はゲーム開発から完全に離れ、ネット上での活動に切り替えています。
コメント
暇空茜(Colabo)では、まるで暇空氏がColaboに所属しているかのようなので、
「暇空茜(Colabo追及)」みたいな感じに改めたほうが良いと思います
コメントありがとうございます!
ご提案もありがとうございます。早速変更させていただきました。