【ウマ娘】Cygames(サイゲームズ)とコナミ(KONAMI)訴訟問題とサ終について徹底解説まとめ!

サブカルチャー

Cygames(サイゲームズ)が人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の件でコナミ(KONAMI)の子会社から訴訟を起こされました。

この記事では下記について分かりやすく解説します。

  • 「ウマ娘」のどこが問題で訴訟を起こされたのか?
  • なぜリリース時ではなく、2年も経った今更訴訟になったのか?
  • 白猫問題と同じなのか?
  • 「ウマ娘」はサ終(サービス終了)になるのか?
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「ウマ娘」のどこが問題で訴訟を起こされたのか?

ウマ娘 プリティーダービーとは?

「ウマ娘 プリティーダービー」は2021年2月24日にCygames(サイゲームズ)よりリリースされたスマートフォン向けの育成ゲームアプリです。

2023年5月現在、リリースから2年が経過しましたが、今でも人気ゲームとして多くのユーザーから支持されています。

ウマ娘は何故訴訟を起こされたのか?

端的に言うとウマ娘の育成システムの一部が、コナミ(KONAMI)が過去に発売したゲーム・パワプロ(プロ野球選手育成ゲーム)に酷似しており、その特許権を侵害しているというのが、コナミ(KONAMI)側の言い分のようです。

争点は、キャラクターの育成過程における一部システム・プログラムの特許権侵害です。

実はゲーム会社は、自社でゲームを開発する際、権利を守るために様々な特許を取得します。

しかし、新しい技術やシステムを開発するには莫大な資金と人材が必要であるため、現状、ゲーム業界におけるほとんどの特許技術は大手ゲーム会社が独占している状態です。

既に特許が取られた技術を利用する場合、特許保持者に使用料(ライセンス契約)を支払う必要があります。

ただ、任天堂のように、ゲーム業界の発展のために特許保持者が使用料を請求しないケースもあるため、他社の特許を利用している会社全てが使用料を払っているわけではありませんが、今回、特許権侵害を主張しているのは、コナミ(KONAMI)であり、コナミ(KONAMI)は任天堂とはまた違う考え方であることから、今回の訴訟に至ったと思われます。

なぜリリース時ではなく、2年も経った今更訴訟になったのか?

今回、一部の人達から、なぜ今更訴訟を起こすのか?と疑問の声が上がっています。

しかし、これはちょっと誤解でして・・

実は、ウマ娘がリリースされた頃から、コナミ(KONAMI)とCygames(サイゲームズ)は水面下で特許権侵害のことで話し合いをしてきたと思われます。

そのことは、今回の訴訟におけるCygames(サイゲームズ)側の声明文からも事情が読み取れます。

当社は、コナミデジタルエンタテインメントと『ウマ娘 プリティーダービー』のゲームシステムおよびプログラムの一部について、特許権等の協議を誠意をもって行ってまいりました。しかし、当社の見解がコナミデジタルエンタテインメントに受け入れられることはなく、訴訟を提起される形となりました。

出典: Cygames(サイゲームズ)

そして結果的に話し合いが決裂したため、訴訟に踏み切り、それが今になったのではないかと思われます。

企業同士の話し合いは、一度や二度の話し合いで終わるものではなく、様々な条件において長期間で行われるため、話し合いが決裂するまで何年も時間がかかることは珍しくありません。

実はコナミ(KONAMI)の特許権は切れていた?

一部ネットの噂で、コナミ(KONAMI)の特許権は既に切れているのではないか?という意見もありました。

ただ、特許権はとても細かく、1つの技術やシステムに複数の特許権を取得するケースも珍しくないため、コナミ(KONAMI)がどの部分において権利を主張しているか、現時点でははっきりしていません。

よって、ネットで噂されている特許権の存続期間切れに該当するかは不明です。

詳しい争点は、今後の裁判の進展によって明らかになることでしょう!

白猫プロジェクト訴訟事件と同じなのか?

今回のコナミ(KONAMI)とCygames(サイゲームズ)の訴訟事件で、以前に「白猫プロジェクト」の特許権侵害の件で任天堂がコロプラ(白猫開発会社)相手に起こした訴訟について言及する人もいました。

しかし、結論を言えば今回の「ウマ娘」訴訟と白猫の訴訟事件は本質から全く別物です。

「白猫プロジェクト」訴訟事件の場合、前提に以下の事情がありました。

任天堂VSコロプラ(白猫)の場合

  • 「白猫プロジェクト」をリリースしたコロプラは開発に用いられた技術の特許権を取得し、他社にライセンス料を請求しようとした
  • しかし、コロプラが取得しようとした特許権の中には、任天堂が開発した技術も含まれており、その技術の特許権は既に任天堂が保持していた
  • 任天堂は誰もが自由に利用できるよう権利を開放していただけなのに、それを後から現れたコロプラが権利主張
  • 当初、任天堂は話し合いで和解しようとしていたが、コロプラが強気で折れなかったため、訴訟に発展

元々任天堂は、コロプラ相手に権利主張をする予定はありませんでした。

しかし、コロプラは任天堂が好意で開放していた技術権利を独占してライセンス料を取ろうとしたのです。

そんなことをすれば、コロプラは儲かるかもしれませんが、ゲーム業界の発展の妨げになりますよね。

しかも、コロプラが取得しようとした権利の中には任天堂が保持する権利も含まれていたため、色々な意味でコロプラは任天堂の逆鱗に触れてしまいました。

それでも話し合いで解決しようとしたのに、コロプラが応じなかったため裁判に発展した形です。

つまり、任天堂は最初から白猫というゲームの権利や利益が欲しくて裁判を起こしたわけではないため、コロプラが折れた時点で和解に応じたとも言えます。

コナミ(KONAMI)VSサイゲームズ(Cygames)ウマ娘の場合

ですが、今回のCygames(サイゲームズ)とコナミ(KONAMI)はちょっと事情が違います。

現時点で様々な憶測が出ていますが、正式にはウマ娘のどの部分がコナミ(KONAMI)の権利侵害になっているかは不明です。

一部では、コナミ(KONAMI)の特許権が切れているという話も出ていますが、その話がどこまでウマ娘に関係するかもはっきりしていません。

ただ、コナミ(KONAMI)は任天堂と違い、ゲーム業界の発展云々に興味はありません。

コナミ(KONAMI)が自社の儲けを第一にしていることは有名な話で、今回、Cygames(サイゲームズ)相手に訴訟を起こしたのも、ただの利益追求のために過ぎないのは明白です。

とはいえ、Cygames(サイゲームズ)が本当に権利侵害をしているのなら、コナミ(KONAMI)が自社のライセンスを無料で開放しているわけでない限り、ライセンス料は払わないといけなかったのも事実です。

その辺の事実関係については今後裁判が進むにつれはっきりすると思われますが、ただ、現時点でコナミ(KONAMI)側はウマ娘に対して差止請求も含めて訴訟を起こしているため、Cygames(サイゲームズ)が敗訴した場合、サービス終了になる可能は極めて高いです。

今のところ、Cygames(サイゲームズ)側はサービス提供を続行すると表明しているため、すぐにサービス終了することはありませんし、勝訴や判決が出る前に和解する可能性もあるのでなんともいえませんが・・・。

今後の裁判状況に注視したいですね。

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